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抗がん薬等の最適な
薬物治療を目指した研究
抗がん薬等の
最適な薬物治療を
目指した研究
研究概要Research
PBPK model (physiologically-based pharmacokinetic model、生理学的モデル)とは、薬物の体内での動きを定量的に、かつ動的に表した数学モデル(微分方程式から構成される)のことです。より具体的には、血液、肝臓、小腸などのヒトの臓器や、血流、尿、胆汁などの液体成分、さらには体内で起こる化学反応(薬物代謝)や細胞膜透過(細胞へ取り込まれたり細胞から排出されたりする現象)を組み込み、血液や体内の各臓器中に存在する薬物濃度の時間推移を値として説明することができます。このページでは、当研究室で構築され、すでに論文情報として公開された生理学的モデルのプログラムファイルをダウンロードすることができます。プログラムファイルは、非線形最小自乗法ソフトNapp(千葉大学 樋坂章博教授が開発)を用いることで動かすことができます。
(お願い)
◆研究用のみに用いてください。診断用ではありません。
◆このファイルを使って論文等を執筆する際には、記載のオリジナル論文の引用をお願いします。
1. Takeuchi K, Sugiura T, Matsubara K, Sato R, Shimizu T, Masuo Y, Horikawa M, Nakamichi N, Ishiwata N and Kato Y. Interaction of novel platelet-increasing agent eltrombopag with rosuvastatin via breast cancer resistance protein in human. Drug Metab Dispos 42: 726-734, 2014.
ヒトにおける経口投与後のEltrombopagの血中濃度推移(Fig. 2A)
ヒトにおける経口投与後のRosuvastatinの血中濃度推移(Fig. 2B)
ヒトにおける経口投与後のRosuvastatinの血中濃度推移(ELT同時投与, Fig. 2C)
2. Sugiura T, Takahashi S, Sano K, Abe T, Fukuta K, Adachi K, Nakamura T, Matsumoto K, Nakamichi N, Kato Y. Pharmacokinetic modeling of hepatocyte growth factor in experimental animals and humans. J Pharm Sci 102(1): 237-249, 2013.
ラットに静脈内投与後のHGFの血漿中濃度推移(Fig. 4a,4b)
3. Fujita K, Masuo Y, Okumura H, Watanabe Y, Suzuki H, Sunakawa Y, Shimada K, Kawara K, Akiyama Y, Kitamura M, Kunishima M, Sasaki Y, Kato Y. Increased plasma concentrations of unbound SN-38, the active metabolite of irinotecan, in cancer patients with severe renal failure. Pharm Res, in press.
健常腎患者にイリノテカン塩酸塩静注後のイリノテカンとSN-38の血漿中濃度推移(Fig. 6)
腎機能低下患者にイリノテカン塩酸塩静注後のイリノテカンとSN-38の血漿中濃度推移(Fig. 4)
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