学生のみなさまへFor Students

新しい情報を取り入れ
自ら研究を立案する
「独創力」を伸ばす

私たちの研究室では、以下に示す能力をもった研究者の育成を目指しています。

①定量的な考え方。
薬はそれぞれの患者さんに合った量が投与されて初めて効果を発揮します。ヒトでの適切な投与量の設定を目的として、薬の体内での濃度や、薬と反応する生体内タンパク質の量などを分析し、測定する手法(液体クロマトグラム、質量分析、メタボロミクスなど)を学びます。

②経時的な変化。
薬は繰り返し投与されますので、体内ではさまざまな変化が起こります。つまり、①の考え方は、時間的な奥行きを持っています。数理モデルを駆使することで、薬や生体内タンパク質の経時的な変化をとらえ、体内で起こるどのプロセスが最も重要かを解明します。Physiologically based pharmacokinetic (PBPK) modelやclearance conceptを学びます。

③生物系を網羅する研究手法。
薬や食品成分のヒトでの効果の解明を目指しています。このため、ヒトと実験動物の遺伝子、タンパク質、細胞レベルの研究(in vitro)と、実験動物の個体レベルの研究(in vivo)を駆使し、in vitroとin vivoをつなぐ学問を学びます。

④自身の研究内容を英語で話すこと。
自身の研究成果を英語で発表し、英語力を鍛えます。

研究室での教育

コロキウム(研究発表)

毎週1回(一人約1時間)
自分が担当する研究の背景、目的、方法・結果・考察、今後の進め方、将来ビジョンなどを(大学院生と5年生以上は英語で)発表し、質疑応答を受けます。

セミナー(論文紹介)

毎週1回(一人約1時間)
周辺領域の最新の論文を紹介し、研究室内への応用を議論するとともに、質疑応答を受けます。

グループディスカッション

月2回(土曜日)
各自の研究の進捗状況をグループごとに説明し、研究室内で情報と問題意識を共有します。

学部・大学院教育

講義科目 実習科目
教授 加藤 将夫 初学者ゼミ(薬学類・創薬科学類 1年生前期)
生体の構造(薬学類1年生後期)
薬物治療学I(薬学類・創薬科学類 3年生前期)
薬物治療学II(薬学類・創薬科学類 3年生後期)
創薬科学(創薬科学類・薬学類 3年生後期)
基礎創薬論(創薬科学類 4年生前期)
プレシジョン創薬特論(創薬科学専攻・博士前期課程)
ラボローテーションI-III(創薬科学類 3年生後期)
服薬指導演習(薬学類 4年生前期)
医療における薬を学ぶIII(薬学類 4年生後期)
薬物治療演習(薬学類 4年生後期)
准教授 増尾 友佑 薬物治療学II(薬学類・創薬科学類 3年生後期)
生体の構造(薬学類1年生後期)
プレシジョンメディシン実験技術(創薬科学専攻・博士前期課程)
ラボローテーションI-III(創薬科学類 3年生後期)
服薬指導演習(薬学類 4年生前期)
医療における薬を学ぶIII(薬学類 4年生後期)
薬物治療演習(薬学類 4年生後期)
助教 石本 尚大 ラボローテーションI-III(創薬科学類 3年生後期)
医療における薬を学ぶIII(薬学類 4年生後期)
薬物治療演習(薬学類 4年生後期)

卒業生の進路

博士後期課程、博士前期課程卒業生と薬学類(薬学科)卒業生の皆さん(社会人学生を除く)の進路を記載しています。

2022年度 博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
企業研究開発職(4名)
企業研究開発職(3名)
2021年度 博士後期課程(博士)
博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
企業研究開発職(1名)、博士研究員(1名)、海外国立大薬学系教員(1名)
博士後期課程進学(1名)
企業研究開発職(1名)、独立行政法人(1名)
2020年度 博士後期課程(博士)
博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
私立薬系大学教員(1名)
企業研究開発職(1名)
企業研究開発職(1名)、薬剤師(1名)
2019年度 博士後期課程(博士)
博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
海外留学(1名)
企業研究開発職(4名)
企業研究開発職(1名)、薬剤師(1名)
2018年度 博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
企業研究開発職(2名)
薬剤師(2名)
2017年度 博士後期課程(博士)
博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
海外留学後、国立大薬学系教員(1名)
企業研究開発職(2名)
薬剤師(2名)
2016年度 博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
博士後期課程進学(1名)、企業研究開発職(2名)、公務員(1名)
薬剤師(2名)
2015年度 博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
企業研究開発職(3名)
企業研究開発職(1名)、薬剤師(1名)
2014年度 博士後期課程(博士)
博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
企業研究職(1名)
企業研究開発職(2名)
薬剤師(2名)
2013年度 博士前期課程(修士)
薬学類(6年制学部)
博士後期課程進学(1名)、企業研究開発職(3名)
企業開発職(1名)
2012年度 博士前期課程
薬学部
企業研究開発職(2名)
薬剤師(2名)
2011年度 博士前期課程
薬学部
博士後期課程進学(1名)、企業研究開発職(4名)
公務員(1名)、薬剤師(1名)
2008〜2010年度 博士前期課程
博士後期課程
薬剤師(1名)、公務員(1名)、企業研究開発職(1名)
大学教員(1名)